のっぽファーム経営方針の転換について

のっぽファームの経営方針の転換について

 

 「のっぽファーム」のfacebookでは簡単に報告したところですが、

今年からのっぽファームは、

 

生野菜生産販売(宅配)から雑穀を中心とした穀物の生産販売農家へと移行することとなりました。

 

 

雑穀農家に転向した、理由として、

 

近年、太陽光発電など、耕作放棄地、休耕地への不可逆的と思われる開発の圧力が高まっています。

 

それは、目に見える形で、畑以外でも、平地の雑木林、丘陵地、山間地と日本全国の各所で、まるでバブル時代のゴルフ場のように、急激に進行しているように見え、この動きは、日差しの弱い、太陽光発電に向かない北海道の釧路地方でさえ広まりつつあるとのことです。

 

こうした無秩序な太陽光発電等の開発を他人事として放置することは、電磁場などの環境問題、農地をつぶされることによる食安全保障問題など、究極的に私たちの生存権すら脅かされかねないものです。

 

 このため日本では、静岡県の面積に匹敵する土地が、土地の担い手の後継者不足、所有者不在などの理由で、すでに外国資本に買い上げられてしまったと聴いています。

 

 中南米などでは、以前より、一部の資本家が国土の大半の所有権・利用権を握り、一般の市民は、農地や、水の利用が制限されて、これら資本家の使用人のような事態も現実として起こっています。日本がそのような事態に絶対ならないとは誰も保証できません。

 

そこで、のっぽファームは、当初、身の丈にあった、5反(5,0002)以内の小規模野菜販売農家を目指す予定でしたが、これら諸般事情を鑑み、農地および山や川を市民や子孫に引き継ぐまで、それなりに、まとまった広さの農地を、雑穀農家として守り続ける、自然農の百姓本来の努めに戻ることになりました。

 

雑穀農家になりますので、2町(20,000m2)程度の農地は抱えるつもりです。しかしそれはあくまで、暫定的なもので、市民が「半農半X」になるまで代わって管理させてもらうだけです。

最終的に市民が農地や野山を地主さんに代わって、自主的に守るようになったら、のっぽファームも、5反以下の小規模農家に戻りたいと考えています。

その日が早く来ることを願ってやみません。広大な農地を抱えるのは大変ですので・・

さて、雑穀農家だと、野菜販売農家と比較すると、定期購入のお客さんがいなくなり、収入が安定しないといった悩みもあります。

しかしメリットとしては、

 

農地管理上は、イネ科の野草を私たち先祖が品種交配や選抜など行って育成した、雑穀という「草」を育てますので、作物のお世話は非常に手間がかかりません。

このため、アワなどの先祖のエノコログサなどと一緒に生えている姿をみると、一見、草に圧倒されたかに見えますが、かえって、草に励まされるかのように、発芽当初、弱々しかった雑穀が、出穂前には生き生きしているのには、驚かされます。

 

 また、雑穀は、生野菜と比較して、加工に手間がかかりますが、かなり長期間保存可能です。江戸時代の記録では、飢饉の際、農民に提供する「義倉」で保管されるアワなど、殻付きだと何十年も保存できるということです。

 このため、生野菜は、収穫から出荷まで、少なくとも2日以内と、追い立てられるように販売しなければなりませんが、雑穀は、収穫・加工の後、半年程度以内に販売すれば大丈夫ですので、販売コストは安価といえます。

 

また、障害ある小学生低学年の息子(知的障害)と未就学児の娘を抱えた、晩婚夫婦の私たちは、それぞれの両親から、育児の支援は受けていません。このため、これまでの生野菜の出荷は、晩婚夫婦にとっては、体力的にきつい育児作業と重なり、相当な負担を自分たちや、子どもたちに強いるものですが、販売期間にゆとりある雑穀であれば、とりあえず、一息つけるものと感じています。

 

一方、雑穀は、需要が多い割に、市場に出回る量が少ないので、作物の需要と希少価値があるということ、あと日本は戦前まで、米が主食では無く、大麦、雑穀(特にヒエ)や芋が主食であり、雑穀を食べていたころの日本人の生命力は、現在と比較にならない程、強靭であったことを考えますと、電磁波問題や、遺伝子組み換え作物など、諸問題を抱える、これからの日本人に、是非とも必要とされる作物ではないかと思っています。

 

今年の雑穀の生産規模は5反ほど育成中です。

雑穀の種類は、モチアワ、モチキビ、シコクビエ、タカキビ、少量ですが、アマランサスの5種類です。雑穀の裏作は、主に大麦を、雑穀を作付けした畑は、翌年大豆にして、地力を養っています。

今年の種まきは6月後半から7月前半とかなり遅く、出穂も危ぶみましたが、成長の早い、キビは、なんと50日で出穂してしまいました。

このため、現在は、鳥対策で、防鳥網を張る作業と稲架の準備です。そして8月の末頃から冬野菜の蒔きつけもはじまり、おおわらわです。来年は雑穀の作付規模を増やし、1町近くできたらと思っています

 

では、ご挨拶が長くなりましたが、皆さまにおかれましては、今後とも変わりないお付き合いの程をお願い申し上げます。

 

 

草にも勝る成長を誇るタカキビです。残念ながら、湿地には、向かないようで、今年田んぼ跡に播種したものは、育ちませんでした。